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簿記3級はとっても意味ないといわれる理由7つと取得で何に役立つのか考察

日商簿記3級
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簿記3級に興味はあるけど、実際役立つのか疑問をもっている方、取得はしたけど何に役立てればいいのかと感じている方に読んでいただきたいです。

簿記3級をとること、勉強することに価値はあります。

簿記にふれたことがない人と、簿記3級の勉強をした人とでは、持っている基礎知識量がまったく違います。

簿記3級を勉強すること、取得したことに後ろ向きになる必要はありません。

しかし、簿記3級をとっても意味ないという話は私も見聞きします。

マイナスイメージは気になるものですよね。

今回は意味ないといわれる理由と簿記3級のメリットと役立つことについてお話します。

簿記3級を取得しても意味ないといわれる理由7つ

個人的にはそうは思わないものもありますが、一般的にいわれていることをまとめてみました。

意味ないといわれる理由は主に7つです。

  • 3級だから(上位資格がたくさんあるから)
  • 知名度はあるけど難関とは言い難い難易度だから
  • 簿記3級だけでは就職・転職に心もとない
  • 実生活に役立たない・関係ないと思われている
  • 確固たる専門性がない
  • 使い道がない
  • 会計ソフトが普及しているから必要ない

3級だから(上位資格がたくさんあるから)

簿記3級には上位資格がたくさんあります。

日商簿記では2級、1級とあり、

2級でやっと実務に使えるレベルだといわれています。

上には上があり、税理士・会計士といった難関資格もあると思うと、簿記3級はしょぼいという声があってもおかしくありませんよね。

知名度はあるけど難関とは言い難い難易度だから

上記にもふれましたが、簿記3級は決して難関資格ではありません。

しっかり学べば誰でも手が届く範囲にあります。

いつでも挑戦可能な資格であり、お手軽感すらありますよね。

良い面は時として悪い面としてもとらえられがちです。

難しすぎないから、価値がないと思われるのだと思います。

簿記3級だけでは就職・転職に心もとない

  • 履歴書に簿記3級と書いても評価の対象にならない
  • 経理や事務の就活には簿記3級の知識レベルではむしろ不利

というような声があるようです。

雇う側の立場にたってみると、何も知らない人より基礎知識がある人を優遇しますよね。

もっと上位の資格を持っている人と比べられると、もちろん不利になるという話。

確かに簿記3級だけでは心もとないかもしれません。

しかし、意味ないというわけではないとも思います。

もっと就職・転職を有利にしたい方は上位の資格取得を目指すのも一つの手です。

実生活に役立たない・関係ないと思われている

簿記3級は会社の会計・経理についての資格だから、実生活にはまったく無関係に感じるのもわかります。

活用の仕方を知らない人が多いのだと思います。

簿記は会社の帳簿の記入の仕方を学ぶ資格です。

簿記3級は言わば基礎編。

多くの会社で採用されている会計のつけ方がわかれば、家計簿にも反映できます。

家計簿に反映しなくとも、実生活に役立っていることをまとめた記事です。

よければ覗いてみてください。

確固たる専門性がない

  • 知名度が高い
  • 多くの人が取得している
  • 独占業務(資格がないとできない仕事)がない

上記の理由から専門性がないと言われているのではないかと思います。

知名度が高い=受験者が多い=合格者も多いとなります。

簿記3級だけで、年間で約10万人の方が取得しているようです。

簿記の受験者は商工会で公表されています。詳しくはこちら

取得者が多いと大したことないと思われがちですよね。

簿記には独占業務はないけど、どの会社に就職しても経理、会計はあります。

だから、汎用性は高いです。

使い道がない

簿記3級を取得した目的にもよるかもしれません。

簿記3級を取得してどう使うかは自分次第だと思います。

せっかく勉強したのに、使い道がないのはもったいないですよね。

会計ソフトが普及しているから必要ない

会計ソフトがあれば簿記資格は必要ないでしょうか。

入力するだけで仕訳や表計算をしてくれるかもしれませんが、

意味を理解しているか、いないかでは仕事の効率が違います。

また、臨機応変な対応もできないでしょう。

知っているからできる仕事は絶対にあります。

簿記3級取得で得られるメリット・役立つことを6つ紹介

6つとは別に一番のメリットは、会社の経営状況をまとめた「財務諸表」の読み方が少しわかるようになることです。

財務諸表とは、1年間の会社の財政状態や経営成績をまとめた計算書のことをいいます。

簿記3級でふれるのは貸借対照表、損益計算書です。

貸借対照表は

決算日時点の企業の財政状態を示しています。

資産ー負債=純資産

  • 会社が持っているお金に変換できる財産(資産)
  • 会社が借りているお金(負債)
  • 会社が持っているお金(純資産)

に分類されています。

もっと簡単にいうと、現在の会社のお財布事情を示しています。

つまり、本当の資産がどれだけあるかがわかるのです。

損益計算書は

収益から費用を差し引いた「利益」を知るために作られます。

収益ー費用=利益

  • 一年間の売上、その他の収入(収益)
  • 売り上げるために一年間で使ったお金(費用)

つまり、会社が一年間で本当に儲かったかがわかります。

簿記3級の知識で会社の現在の財務状況を分析できたら、メリットはたくさんあります。

では、上記をふまえてメリット6つを紹介しましょう。

  • 就職や転職に役立つ
  • 進路の選択肢が広がる
  • 副業や事業に役立つ
  • 他資格取得につながる
  • 家計管理の精度が上がる
  • マネーリテラシーを高める

就職や転職に役立つ

就職・転職するときには必ずどんな会社なのか調べますよね。

ホームページや実際の職場を見たり、就職説明会に参加したりして情報を集める方が多いでしょう。

情報の一つに会社が公開している財務諸表がありますが、知識がない人には分析なんてできません。

簿記3級の知識ですべて理解することは到底できませんが、基礎知識を活かして見るポイントを絞ったら、簡単な分析はできます。

就職する前に、会社の経営状況を自分で調べられる力がつくのです。

進路の選択肢が広がる

簿記3級を学ぶことで、商業科などに通っていなくても、経理・会計にふれることができます。

合う・合わないは人によってもあるけど、簿記を学んで知ることで、自分の視野は広がります。

また簿記3級を足掛かりにして、もっと上の資格を目指せば大学の推薦基準となる資格もあるようです。

例えば、一橋大学、中央大学。関西なら同志社大学、立命館大学、関西大学などで優遇されるのです。

詳しくは、商工会議所のホームページに入試で優遇される大学のまとめが記載されています。

副業や事業に役立つ

将来的に副業をしたい、自分で起業したいから簿記を学んでいる方もいるかもしれません。

仕事で必要な方もいるでしょう。

多くの会社で採用されている会計簿のつけ方を知って、損なはずがないです。

自分で帳簿を作成する必要がある方には、必須のスキル。

直接的に必要じゃなくても、知っていることが重要なスキルの一つです。

他資格取得につながる

簿記3級は簿記2級の中間テストとしてとらえるという手もありです。

まずは小手調べという立ち位置で挑んで、次の目標への助走にしている方も多いでしょう。

ゴールとせず次へのステップだと考えると、簿記3級の難易度や必要勉強時間はちょうどいいファーストステップだと思います。

家計管理の精度が上がる

一般的な家計簿は収入と支出の2つの要素で分類しますが、簿記3級を学べば貸借対照表の資産・負債・純資産の分類もできるようになります。

貸借対照表はバランスシートとも呼ばれており、ファイナンシャルプランニングをする時にも必ず作成する表の一つです。

家計での本当の資産がどれだけあるかがわかります。

月々の収支だけでなく、

・何を持っていて(資産)

・いくら借りていて(負債)

・どれだけのお金があるのか(純資産)

を知る術になるのです。

家計管理をする上で欠かせないのが貸借対照表(バランスシート)です。

自分で家計の貸借対照表(バランスシート)をつけてみたい、実際どういう表を作るのか興味がある方は、

日本FP協会にPDFがあるので、活用してみてください。

マネーリテラシーを高める

マネーリテラシーとは、お金の知識を持ち、それをうまく活用する能力・判断力のことをいいます。

マネーは「お金」、リテラシーは「読み書きの能力」という意味ですが、

現在の使われ方は「ある分野に関する知識や能力を活用する力」を指すことが多いようです。

つまりマネーリテラシーとは、「お金の知識を持ち、うまく活用・判断できる能力」のことを言います。

簿記3級を学ぶことは、マネーリテラシーを高めることにつながります。

簿記は会社のお金の管理をするための財務諸表について学びます。

上記でお話したように、家計管理にも活かせるスキルです。

会計の視点からみた会社のお金の流れを知ることができ、家計にも使える簿記。

マネーリテラシーを高める上で欠かせないスキルではないでしょうか。

間接的な効果

実質的に役立つことがすべてではありません。

簿記3級を学ぶことで得られるメリットはまだあります。

普段の生活をしながら、一定期間でも合格にむけて勉強を継続できた経験は大きいです。

経験から得られるものは、

  • 自分にもやれるという自信
  • 勉強習慣が身につく・自分なりの勉強の取り組み方がわかる
  • 勉強時間以外の時間管理もできるようになる

などがあります。

自信がつく

簿記3級は難しくないものの、簡単と言い切れるほど低レベルでもないと私は考えています。

なぜなら、

・取得までに勉強時間が100時間程度かかること

・合格率からも毎回受験者の半分程度は落ちていること

という点があるからです。

だから、私自身も受かったときはやはり嬉しかったです。

達成感、充実感があり、自信になりました。

モチベーションもあがり、次を目指そうという気持ちになれました。

努力した結果、合格という成果が得られるというのは、どんなことでも自信になりえます。

勉強習慣が身につく

学生の時は勉強することが普通だった方も多いでしょうが、社会人になって勉強をしている方は少数派です。

社会人の一日の勉強時間は総務省統計局「令和3年社会生活基本調査」によると平均7分。

簿記3級を勉強するきっかけは人によってさまざまあるでしょう。

しかし、合格までの道のりは誰でも同じで(期間は違うでしょうが)、

勉強を継続できたから、合格にたどり着けます。

インプットや苦手な分野に苦戦したり、ひたすらアウトプットしたりと、

自分で勉強方法を試行錯誤しながら取り組んできた方がほとんどだと思います。

勉強の継続の仕方がわかれば、

勉強の継続ができる・勉強習慣が身につく

自分の知識が増える

自分の世界が広がる

自分にとっての新しいことに挑戦できる、取り入れられる

自分の知識を活用できる

自分の知識を価値として世の中に提供できる、誰かの役に立てる

今までとは違う働き方、生き方が選択できるようになる

勉強の習慣が身につけば、上記のように人生が好転していくのではないかと私は考えています。

勉強以外のことでも言えますが、自分で考え、実行してきた経験は積み重なって自分の人生の糧になっていくものです。

勉強時間以外の時間管理もできるようになる

勉強するためには、時間管理をする必要がありますよね。

日常生活に+αで今までなかった勉強を取り入れようと思うと、勉強をする時間の捻出が必要になります。

誰もが時間に余裕があるわけではないし、それぞれの方が時間をやりくりして勉強をするでしょう。

だからこそ身につく時間管理術。

一日の自分の時間の使い方がかわります。

私が実践した時間捻出の方法もお話している記事がありますので、よければ参考にしてください。

簿記3級を学んで得られるものは、知識だけではないのです。

人は学び続けるから向上することができ、向上していくからこそ自分の幸せにつながっていきます。

自分が幸せになれば、自分の周りにいる人も幸せにできるようになるでしょう。

勉強習慣は、自分の幸せを実現するための第一歩だと私は考えます。

私の目的は資格取得が目的ではなかった

個人的なお話になりますが、私が簿記3級を学ぼうと思った理由は資格取得ではありませんでした。

私が簿記3級を学んだ目的は、上記のメリットであげたマネーリテラシーを高めることです。

わからないことをわからないままで良い、知らないから仕方ないとあきらめたくなくて、勉強をはじめました。

資格取得がゴールではない分、まだまだ知識不足、アウトプット不足が否めないです。

しかし、これからもマネーリテラシーを高めるために何が必要で、自分には何が足りないのかを考えながら学び続けていこうと思っています。

共感してほしいとか、自慢したい、認められたいとは思っていません。

自分のために自分を磨こうと行動しています。

資格は道具

資格は道具であるという話も当たり前ではありますが、資格が何かをしてくれるわけではありません。

資格はあくまで自分の目標達成のために使う道具です。

難関資格なら取得で人生が変わることもあるかもしれませんが、簿記3級取得で劇的に何かが変わることはありません。

しかし、取得してどう活用するかは自分次第です。

簿記3級を取得した後、自分はどうしたいか、どう活用したいかをふまえて勉強ができると、勉強中のモチベーションにもつながります。

またなぜ取得したいか、目的や目標を明確に持っておくと、取得後も有意義に活用できると思います。

資格取得の目的は?

簿記3級を取得することがゴールではありません。

取得した先に本当の目的があるはずです。

資格取得は通過点と考え、なりたい自分、叶えたい未来に今の自分を近づけていきましょう。

あなたが簿記3級を取得したい目的はなんですか?

あなたの目的を達成する手助けをすることが、簿記3級を取得して得られる一番のメリットです。

この記事を書いたのは、こういう者です。

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